2020/03/25 レポート

【福島県】ピーマン栽培でのナノバブル導入事例3件

今回は、福島県田村市のピーマン農家様の事例を3件ご報告します。
栽培しているのは「みおぎ」という品種で、「細長い、やわらかい、色がさわやか、苦味が少ない」などの特徴があります。他品種と比べて秀品率は下がりますが、果収量は多い品種です。

田村市の地域性を農業の観点から見ると、高い山もなく沢も浅く、水を確保するために手間がかかるという環境です。そのため、主に水を必要としない作物が作られていますが、加えて昨夏は猛暑だったため潅水が不足し、収量がダウンしていました。

そうした背景から、田村市でピーマンを栽培する農家様のグループでナノバブルの導入が検討され、2019年春の栽培から潅水時に取り入れられています。

各農家様がナノバブルに期待を寄せているのは「梅雨明け後の樹勢維持」「気温が極端に変化した際も木が気候に対応できる」「病気(炭疽病・尻腐れ病・モザイク病)にならない」などの点です。

ピーマン農家3件の事例

2019年にナノバブルを導入した各農家様の収穫結果や感想は下記のとおりです。

①A様の事例

・栽培面積:50A
・定植株数:5,000本
・定植:5月中旬
・収穫:6月下旬〜
・NB導入:4月上旬

7月下旬に収穫。他社製のポンプによる潅水システムを導入した慣行区、ナノバブル潅水システムを導入した試験区にて収量を比較したところ、慣行区が一日120kgに対し、試験区は一日150kgという結果になりました。

慣行区での潅水は「少量多潅水」。毎日8時から16時にかけて1時間ごとに10分の計9回実施しました。ナノバブル導入の試験区では、設置当初「多量小潅水」を採用し、朝と昼  に30分ずつ計2回実施していましたが、苗の成長スピードが遅かったため、試験区と同様のスケジュールに変更。樹勢が強くなり、花芽も多くなって収量アップにつながりました。

②H様の事例

・栽培面積:15A
・定植株数:1,000本
・定植:5月上旬
・収穫:6月上旬
・NB導入:4月下旬

H様の農場では露地栽培とトンネル栽培を取り入れており、定植時期には1ヶ月の差があります。ナノバブルを導入した試験区では、いずれの栽培方法でも成長スピードに差が見られず、ナノバブルにより成長が促進されたと考えられます。

③Y様の事例

・栽培面積:10A
・定植株数:1,000本
・定植:5月上旬
・収穫:6月上旬
・NB導入:4月下旬

これまでは動噴を背負って苗1本1本に水を与えていましたが、500リットル分のタンクの水を撒くのに半日以上かかっていたといいます。ナノバブル潅水システムにより30分もかからずに全ての圃場に潅水することができ、「作業が楽になった」という感想をいただいています。

ナノバブルと土壌との相性を踏まえた考察

農家様3件の結果を踏まえて立てた考察は以下の通りです。

・ナノバブルの効果を高めるのは少量多潅水
培地が砂地ということもあり、土中に留まる水分が少ない可能性があります。ナノバブルは浸透性が良いためさらに大きく影響していると推測できるため、少量多潅水で土中水分を保った方が、根の周辺の水分吸収を効率よく行えると考えられます。

・根の養分吸収が促進され成長スピードアップ
ナノバブルにより水中の酸素を増やすことで、根から吸収される土中の養分が増加。根の拡張を起こして支茎の肥大を促すと共に、成長促進に繋がったと考えられます。

次作への課題として、少量多潅水を提案し、土中水分量の保持の重要性を提言してまいります。また、露地栽培を検討されている方へ早めの提案を行い、潅水チューブの使用を推進していく予定です。

今後も全国での導入結果のデータを蓄積し、各地の土壌に合わせた提案を続けてまいります。

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