2020/03/26 レポート

【和歌山県】イチゴ栽培でのナノバブル導入事例

投稿者:カクイチ

今回ご報告するのは、和歌山県日高郡美浜町の農家T様の事例です。
T様の農園で栽培しているのは、「まりひめ」というイチゴの品種。「あきひめ」と「さちのか」を掛け合わせた和歌山産のブランドで、主に県北部や沿岸部で栽培されています。甘味が強く程よい酸味があり、ジューシーな食味が特徴です。

T様の農園の栽培面積は15A(高設10.5A、通常4.5A)。高設土耕は7000株に及びます。

T様は「まりひめ」の糖度アップに期待を寄せています。昨年からナノバブルを導入いただいていましたが、結果は糖度8〜9%と、目標の15%には届きませんでした。今作では糖度を15%に保ちつつ、さらに収量アップ(4.5トン→5トン)を目指しています。

ナノバブル導入後に見られた変化と課題

2019年9月の定植時からナノバブルの使用を開始。どのような結果が得られたかをご報告します。

①味の乗りが不足

潅水頻度は1日3分×4回(9月23日〜12月中旬 ※ナノバブル使用期間は12月初旬まで)。その後、地温が下がってきたため潅水回数を1日3分×3回に変更しています(12月後半〜現在まで)

一番の実に味が乗らなかったため、12月初旬でナノバブル装置を停止。停止後は味が乗るようになり、最高で糖度14%まで達しました。

②葉水量の増加

ハウス内温度に関しては、5度以下になると加温機を作動させています。美浜町の2019年12月の最低平均気温は5.4℃(2018年は5.7℃)となっており、地温が高い状態だったため、今作では2回ほどの加温のみ実施しています。

地温が高い日は葉水の量が多くなります。葉水が増えるということは、夜中に植物が呼吸をして、根から水分を吸収しているのではないかと考えられます。

 

仮説のまとめと今後実施する行動予定

今作の結果から、下記のような仮説を立て、検証を進めています。

仮説①
前作でNB装置を停止しても糖度が戻らなかった理由について。前作は1月初旬にナノバブルの使用を停止しましたが、今作は12月初旬に停止しました。前作はこの一番花が育ち、側根や毛細根が増えていくタイミングでナノバブル水を与えたため、根の量が非常に多くなってしまい、ナノバブル水の潅水を止めても根が水分を吸いやすい体質になってしまっていた可能性があります。

仮説②
葉水量が増加した理由について。ナノバブル水の使用により根が活発になり、気温が下がっても転流しにくくなったことが考えられます。また全国的に平均気温が高く地温が上がり、夜中も水を吸いやすくなっていた可能性があり、それが溢液現象の多発につながったと考察しています。

地温が低くなる2月に再度ナノバブル装置を稼働し、どのような変化があるかを検証、現在は検証データの整理を行っています。データが整い次第またこちらのブログにてご報告いたします。

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