「特定商取引法」を守って農産物を販売する
現状、生産した農産物の販売方法には、「JAに買い取ってもらう」か、「直接小売業者へ販売」、「露地販売」等が主ではないでしょうか。
しかし、それぞれには規格が決まっていたり、少しの規格の違いで買い取ってもらえないときがあります。そんな時の強い見方が、農産物のネットを使った販売方法です。
ネットを使った販売方法なら、基本的に個人が買うことが多いので、細かい商品に対しての規格はありません。
物によっても異なりますが、表示したkgや個数に添っていて、新鮮な物であれば販売することが可能です。
つまり「わけあり人参 10kg」と商品表示すれば、多少虫食いの痕があったり、形が悪くても販売することができるのです。
今まで、自分たちで消費したり、近所におすそ分けしていた農産物をお金に代えることができます。
ただ、気をつけないといかないこともあります。それは「特定商取引法」を守るということです。「特定商取引法」は農産物以外でも、ネットや通信販売を利用して、物を売買する際には必要になる法律です。
その法律によって、農産物をネット販売する際には「販売者の氏名、住所、電話番号」は必ず表示しないといけません。
ネットで販売したい「農産物の名前、金額や送料、発送方法、支払い方法、返品の際の方法」も記載が必要です。
この「特定商取引法」によって、あなたの農産物を買いたいと思うお客様も安心して購入することができますし、お客様だけではなく農産物を販売したいあなたが、不要なトラブルに巻き込まれることを防いでもくれます。
「特定商取引法」については、消費者庁のHP上で詳しく解説したページがあるので、必ず事前に確認してから農産物の販売をしましょう。
ネット販売するためにホームページを作ろう
農産物の販売方法でネットを利用する際には、商品の販売方法を記載したホームページを製作しなければなりません。これは現実世界で、お店を持つのと同じことです。
お店であなたが作った農産物を紹介して、1人でも沢山のお客様に見てもらわない限り、どんなによい作物を作っていても売れる事はありません。
そこでお店の顔になる、ホームページや、そのデザイン、写真には特にこだわりを持ちましょう。
お客様にとっては、実際に農産物をさわることができないため、ホームページに記載した情報が全てになってしまいます。
ここで誤った情報を載せてしまうと、思わぬトラブルが起こる原因にもなりかねません。慣れない間は、農産物をネットで販売している他のサイトを参考にするのもいいです。
ただし、他のサイトに載っている文章や写真をそのまま利用することは、犯罪になるので、絶対にやめましょう。
農産物をネット販売するためのホームページができたら、まず内容を、家族や仲間に見てもらい「買いたいと思えるか」「わかりやすい内容か」確認してもらうことが大事です。不特定多数の人が目にするホームページの内容は、誰にとってもわかりやすいものにする必要があります。
あなた1人だけで作業していると、自分にとってはわかりやすくても、第三者であるお客様にとっては、わかりくい内容が必ずでてきます。
そんなお客様のわかりにくさをチェックするためにも、誰かにチェックしてもらうのは大切なのです。ホームページを作るのが苦手な人は、今はホームページ製作を代行してくれる業者も沢山あるので、1度調べてみるといいでしょう。
農作物をネットのみで販売しない
ネット上での農産物の販売方法が好調になったとしても、今まで農産物を販売していたJAや販売所、小売業者との関係は続けて行きましょう。
ネットでの販売方法は、売り上げに波もありますし、あなたのライバルは世界中にいます。
今は、ネット上であなたが作った農産物を定期的に買ってくれているお客様も、他にもっと安いところや、魅力的なお店を見つければ、いつあなたの農産物も買わなくなるかわかりません。
ネット上で農産物を売るメリットとして、どこの誰にでも買ってもらえる点がありますが、逆に考えると全く顔の見えない相手の商売になります。
顔の見えない相手には、「付き合いで買う」「昔から買っているから買う」といった今までの常識は通用しないのです。
もしも、ネット上で農作物がよく売れるからといって、昔からの取引を全て止めてしまうと、ある日突然ネット上で商品が売れない事態になった時、あなたの作った農作物を販売する手段がなくなってしまいます。
特に農作物は生鮮食品なので、ネットでの売れ行きが悪くなった場合にも。ずっと在庫として抱えておくわけにもいきません。
農作物がネット販売で売れ残ったからといって、取引を停止したJAや小売店ですぐに販売できる可能性は少ないです。
その為、ネット上の売り上げが良くなったとしても、ネット以外の販路を全て止めるのは絶対にやめましょう。
まとめ
まずは、JAなどで買い取ってもらえない農作物を売ることからはじめ、売り上げがよくなれば、従来販売していた販路よりもネット上で販売する比重を増やすなどして、今までの販路も大切にした販売方法を心がけましょう。
数あるカクイチの製品の中から
農家の方へオススメな製品をピックアップしました。