2019/11/18 レポート

【福島県】小松菜栽培でのウルトラファインバブル導入事例

投稿者:カクイチ

今回ご報告するのは、福島県郡山市の農家Y様の事例です。

小松菜は本来春や秋に収穫される野菜でしたが、今では全国各地で通年収穫・出荷が可能になっています。Y様のハウスでは、天候に関わらず一年を通して収穫できるNFT(薄膜水耕)式の水耕栽培で小松菜を育てています。NFT式とは、培養液を浅い水深で流し続ける栽培方法のことです。

Y様のハウスでは、潅水と肥料にウルトラファインバブルを使用しています。ウルトラファインバブル導入により期待を寄せていたのは、作物の病気減少です。一株でも病害を受けると他の株にも病気が蔓延する可能性があり、収量減につながります。病気を減らし、一日平均80束の収穫を目標としています。

成長促進効果を実感、天候不順で病害の発生も

2018年の夏作にて、以下のような頻度・数量で潅水、肥料の供給を行いました。

潅水:1分間に100リットルのペースで16時~翌6時までの14時間流水×週2回
肥料:1カ月半で合計200リットル使用(硝酸カリ、ハイポニカ2号、キレート鉄)

今作の小松菜の生育状況・収穫の結果は下記の通り。

・成長促進の効果あり
→ウルトラファインバブル導入前:定植から27~28日後に収穫 導入後:定植から25日後に収穫
・1束あたりの等級アップ
→昨年:140円 今作:150円
・菌核病発症
→病害により収量が昨夏の2/3に減少

ウルトラファインバブル導入前と比べて、著しい成長促進効果が見られました。Y様の話では、「はじめは週4回の頻度で潅水を行っていたが、育ちすぎてしまうので週会に減らした」ということです。ウルトラファインバブルのマイナス帯電性により、カルシウム型リン酸、硝酸態窒素など栄養成分を吸収しやすくなった可能性が高いと考えられます。