2019/12/06 レポート

【群馬県】ミョウガ栽培でのウルトラファインバブル導入事例

投稿者:カクイチ

今回ご報告するのは、群馬県前橋市の農家K様の事例です。

ミョウガの生産量全国第三位で知られる群馬県。特に前橋市では養液栽培により周年出荷が行われています。K様は前橋市内に3件あるミョウガ栽培農家の中でも若手メンバーとして活躍しています。

定植時期は10~11月で、ヤシ殻を主成分とした培地にビニールを被せて実施。冬に培地の側面からミョウガが出るので、ビニールの上げ下げで光の当て方を調整し、ミョウガの特徴である赤桃色に色づけていきます。収穫期は春から夏で、収量を多くするために生育ステージによって養液の肥料濃度を変え、樹勢をコントロール。液肥はカリ・リンアン・養液5号・硝酸石灰を使用しています。

2018年6月より、ウルトラファインバブルの導入を開始。期待している効果は下記のとおりです。

・収量の増加 → 病気が減少すれば実現可能
・暖房費などコスト冬場に備えた春夏の収穫量の増加
・樹が健康になることによる耐病性の向上

収量1割減 成長の進み過ぎが原因か

ウルトラファインバブルを導入し、下記のような頻度で潅水を行いました。

定植から3月末まで:1回につき5分間×2時間、2000リットル/日 使用
4月~収穫まで:1回につき7分間×1時間 計4000リットル/日 使用

結果、収量は前年より1割減少。昨年10月定植のミョウガは例年8月まで収穫できますが、今年は7月で終了。さらに11月定植のミョウガも例年なら9月中旬まで収穫できるところ今年は8月中旬で終了となりました。

今作ではウルトラファインバブルを使用し、昨年と同様の量で潅水をしたところ、4メートルまで樹が伸び、ハウス天井に達しそうなほど成長(例年は3メートル程度)。成長点が伸び過ぎたことでハウス天井からの熱で溶けてしまい、樹がダメージを受けてミョウガの成長を妨げてしまったことが収量減につながりました。

ウルトラファインバブルの影響で栄養成長が旺盛になり、草丈が必要以上に伸びてしまったこと、また、植物ホルモンのジベレリンの生合成が活性化され、節間が間延びしてしまったことが今回の結果を引き起こしたと考えられます。

今回は収量減という結果となりましたが、ウルトラファインバブルによる樹勢の成長促進効果は見られたため、この特徴を活かしてうまくコントロールすることで、収量アップにつなげられると考えています。

今後はウルトラファインバブルの使用回数や養液の配分を調整し、効果的な使用法を検討してまいります。次作の結果報告にご期待ください。