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【福岡県】メロン栽培でのナノバブル導入事例
今回ご報告するのは、熊本県宇城市の農家K様の事例です。
メロンの名産地として知られる熊本県。K様のハウスでは、主に贈答用として人気のある高級赤肉メロン「オレンジハート」を栽培。天候に関わらず安定的な収穫が期待できる「立体栽培」を採用しています。
同地区には20軒のオレンジハート栽培農家があり、K様はその代表的な農家として地元では著名な方です。
K様は、秀品率アップを目標に2019年の春作よりナノバブルを導入。導入前と比較して、大玉にあたる6L・5Lの比率が全体の98%に到達し、同地区の20の農家の中での販売高(栽培面積1Aあたり)もトップとなりました。
今回は2019年秋作の結果をご報告します。主に春作との比較となります。
成長スピード・等級比率アップ 階級比率ダウン
・成長スピード
通常は交配から収穫まで55〜60日ほどかかりますが、春作では2連ハウスで50日、8連ハウスで56日という日数でした。秋作では2連ハウスの50日は変わらず、8連ハウスでは49日とさらに短い期間で収穫することができました。
・等級比率
春作では秀品率66%と高い比率となりましたが、秋作では74.3%とさらに比率がアップしました。
・階級比率
春作では5L、6L合わせて98%と高い比率となりましたが、秋作50.5%と大幅ダウンという結果になりました。
今回の結果を総括すると、「収穫スピードがアップし、秀品率は上がったものの、玉が小さくなった」となります。
今作の考察と次作に向けての施策
交配から収穫まで50日以内というのは驚くほど速いスピードです。春作では途中からナノバブルを使用しましたが、秋作では初めから使用したことで収穫までの期間がより短くなりました。潅水・施肥は前作同様で、例年より肥料成分全体の吸収率が高くなったことが栽培期間の短縮につながったと考えられます。
一方、秀品率は高くも階級比率は例年並みに戻ってしまった理由について考察します。
果実肥大は交配後20日まで急速に進みますが、交配後30日前後から収穫まで果実の肥大量は直線的に推移します。 つまり、交配後30日でほぼ収穫時の果形が表現されることになります。
そこで、前作と今作の気象データから日照時間を比較したところ、約70時間の差がありました。前作よりも長い期間日に当たっていたことが、今作の果実の肥大化にストップをかけた要因と推測されます。
これまでの2作はすべての圃場にナノバブル水を使用していたため、「他の農家との比較」または「過去との比較」のみとなっていました。次作からはナノバブルの優位性を確認するため、2連ハウスにナノバブル水を使用せず、試験区・慣行区での比較を行う予定です。
2019年の年末に土壌分析を実施。今後は、交配前・収穫時・収穫後のこの数値の推移を追ってまいります。隣接する他会員様の圃場でも同様の詳細調査を実施予定です。
今回の結果から得られたデータを活かし、次作では秀品率・階級比率ともに高い数値を目指してまいります。今後の報告にご期待ください。