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畑に発生する雑草について

畑に発生する雑草について

農地を管理する上で重要なのが雑草対策です。5月~10月までは、草の成長が旺盛で害虫の発生要因となり、防除が遅れると収穫に大きな影響を及ぼします。植物の種類と雑草対策の3つの基本を押さえてしっかり防除しましょう。

1雑草の種類について

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雑草には一年草と多年草、在来種と外来種など様々な種類があります。

一年草:夏草と冬草があり、季節になると大量の種子を残します。翌年以降のためにも種子をつける前に除去することが重要です。

夏草-春に発芽し種をつけたら冬に枯れる
(オシヒバ、メシヒバ、カヤツリグサ、スベリヒユなど)

冬草-秋に発芽し冬を越して種をつけて枯れる
(スズメノテッポウ、ハコベ、ナズナなど)

多年草:冬に葉は枯れるが地下茎が冬を越し、春に芽が出て種子を残します。また、種子だけでなく地下茎でも増えるため駆除困難な雑草に多いタイプです。
(スギナ、チガヤ、ギシギシ、ヨモギなど)

外来種:その地域に人間によって持ち込まれたものです。外来種は繁殖を始めると、あっという間に拡がり駆除することは困難です。まずは侵入・定着させないことがとても重要です。外来種として意識されないまま放置されていることがありますが、どれが外来種なのかを知り増やさないようにしょう。
(アレチウリ、オオブタクサ、帰化アサガオ、セイタカアワダチソウ、オオオナモミなど)

要注意なのは特定外来生物に指定された植物で、畑はもちろん地域に生息している在来種の生態を脅かす難防除の雑草として全国的に大きな問題となっています。

例えば特定外来生物であるアレチウリは、北米原産のツル性植物ウリ科の一年生の植物で成長がとても早く河川敷で繁茂します。早い時期の個体は5,000個以上の種を付け、このうちの約7割が発芽すると考えられています。さらにアレチウリの種は、全てが翌年に芽を出すわけではありません。2~3年後に発芽する事例も確認されており、数年間継続して抜き取ることが必要です。
※特定外来生物は「外来生物法」により敷地内にて適切に処理するなど取扱いに注意が必要です。

 

 

 

2雑草対策について

畑に発生する雑草について画像2
雑草対策は、基本の 3つを組み合わせて畑と畑の周辺の管理を徹底することが最大の予防策です。

1)雑草を刈り取る、根を抜き取ることで除去する
2)除草剤で枯らす、または成長を阻害する
3)マルチング(ビニールマルチ、敷き藁など)

2-1)草刈り、抜き取り作業で物理的に除去する
草刈りや抜き取り作業は成長時期よりも前にすることがポイントです。畝立後に発芽したばかりの小さな雑草が多い状況では、立鎌や管理機などで土寄せ作業をしながら除草するのもお勧めです。地際で刈る機械での草刈りは畦や畑周辺などには有効ですが、根が残ってしまうため再生も早いです。畑の中では可能な限り根を抜くことで再生を防止し、種をつける前にこまめに除去します。

2-2)除草剤の種類と作用
除草剤は薬剤の種類や使用方法を適切に選ぶことで効率的かつ効果的に雑草を駆除できます。除草剤には、あらゆる植物を枯らす非選択的除草剤と、対象の種類の植物を枯らす選択的除草剤があります。また土壌表面に処理する除草剤もあります。
※非農耕地用除草剤を日本国内で農作物の栽培・管理のために使用すると、法律違反で罰せられますので農業利用可能な薬剤で処理を行ってください。

・非選択性茎葉処理剤
除草剤の中で比較的、安全性が高いとされているのがグリホサート剤(ラウンドアップ)やグリホシネート剤(バスタ)です。散布液を雑草に吸収させ、根まで枯らす浸透移行性があります。多年草やイネ科の雑草、アレチウリ、アサガオ類、オナモミ類にも効果的です。

・選択的除草剤
雑草と作物の感受性の違いを利用して雑草は枯らし作物へ影響しない除草剤です。水田除草に使われるものはイネ科の生育には影響はありませんが、ノビエや広葉の雑草は枯らします。逆に豆類、イモ類など広葉作物に混在するイネ科雑草だけを枯らす除草剤もあります。

・土壌表層処理剤
ジニトロアニリン系(トリフルラリン、ベンディメタリン等)は雑草の細胞分裂を阻害して成長しないようにさせる除草剤です。雑草発生前の土壌の表面に処理することで、一年生イネ科雑草及び広葉雑草を同時に防除可能です。処理後1か月程は抑草されるので、直播栽培や移植栽培の初期段階で効果的です。

※除草剤の使用の際は作物別の使用薬量を必ず確認して下さい。
農薬インデックス

2-3)ビニールマルチ
・黒色マルチとシルバーマルチ
マルチングは昔から藁などを敷き詰める敷き草の方法であり、抑草効果はもちろん土壌も良くなり畑には欠かせないものでした。小規模なら藁などの自然素材を使うことができますが、一般的にはビニールマルチが主流です。雑草対策であれば黒色マルチが効果的ですが、夏場は温度が上がりすぎるのが難点です。シルバーマルチは害虫忌避効果があり、黒色より温度上昇が抑えられます。また、マルチをしても畝間や植穴の隙間から出てくる雑草は除草する必要があります。

マルチ張り機や、土壌表層処理剤(細粒など)を畝の表面に散布する薬剤散布機などは、トラクターや管理機に取り付けるものもあります。機械や資材を活用し、省力化、効率化して除草を徹底しましょう。

 

 

 

3 まとめ

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・雑草対策の3つの基本でしっかり予防する。
・種を残さない。
・多年草や外来種は初期段階で除去する。

雑草の種類が分からない時は図鑑やwebサイトなどの写真が参考になります。植物の種類
や現場に合わせて最適な対策を取りしましょう。
農耕地およびその周辺の雑草

 

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