スマート農業導入のメリットと課題について。スマート農業の一般化はまだまだ難しい!?

スマート農業導入のメリットと課題について。スマート農業の一般化はまだまだ難しい!?

ロボット技術やICT等の先端技術を活用し、省力化や生産効率、品質の向上を図る「スマート農業」。その名称は広く知られるようになり、導入も加速しつつあるといわれているものの、スマート農業が一般化するにはまだまだ難しい点もあります。

 

 

スマート農業の導入で得られるメリット

スマート農業導入のメリットと課題について。スマート農業の一般化はまだまだ難しい!?|画像1

 

最もよくあげられるのは省力化です。省力化は、農園の規模拡大や収穫量の向上につながるとされています。省力化は、農業従事者の身体的な負荷の軽減にもつながります。

またスマート農業によって、農業ノウハウがデータ化されることは、新規就農者の参入障壁を低くするともいえます。農業経験のない人でも農作業が可能になれば、スマート農業の活用によってあらゆる人がより農業に取り組みやすくなります。

 

 

スマート農業の導入における課題

スマート農業導入のメリットと課題について。スマート農業の一般化はまだまだ難しい!?|画像2

 

とはいえ、もちろんデメリットもあります。

スマート農業の一般化を難しくするデメリットには主に以下の4つがあげられます。

導入コスト

一般的にスマート農業に活用される機械やサービスは高価格であり、初期費用が割高です。そのため、小規模な経営体の場合、費用対効果が見合わないことがあります。

ITリテラシーの必要性

スマート農業の技術を活用するためには、スマート農業を使いこなせるITリテラシーが必要です。さまざまな最新技術が世の中に出てくる昨今、電子機器をアップデートするように、スマート農業技術へのリテラシーを向上させる必要性が生じるかもしれません。

規格の違い

さまざまな企業がスマート農業を発展させる技術の開発に取り組んでいます。しかしそれにより、違うメーカーの機械同士だと互換性※が低いことがあります。


1 他のもの、特に他の機械部品と交換できること。
2 《compatibility》コンピューターの異なる機種間で、ハードウエアやソフトウエアを修正なしに使用できること。異なるアプリケーションソフトでファイルなどを共通して利用できることも意味する。(出典:小学館 デジタル大辞泉)

大規模展開のしにくさ

自動運転トラクタが活用しやすい場面といえば、広大な土地を耕す場合です。しかし日本の耕作面積は小規模なものが多いことから、スマート農業のメリットである効率性の向上につながらないというデメリットがあげられます。

また地域ごとに生産される作物の種類が多いことから、あるスマート農業機械が作物Aに最適であっても、作物Bなど他の作物に転用できないというケースもあります。

 

 

導入コストという課題を抑える方法には……

スマート農業導入のメリットと課題について。スマート農業の一般化はまだまだ難しい!?|画像3

 

スマート農業の導入を妨げている要因としてあげられる導入コストですが、日本政府や各地方自治体が用意する補助金や助成金制度の活用、レンタル・リース商品の活用によって、導入コストを抑えることができます。

補助金や助成金制度

たとえば農林水産省が行っている「スマート農業総合推進対策事業」のうち、ロボット技術安全確保検討事業では、ドローンや自動走行トラクターの導入に補助金を利用することができます。

またデータ駆動型土づくり推進事業では、データを活用した環境整備などの取り組みを対象にしています。衛星データなどを活用した土壌診断を行う上で必要になる備品費や通信運搬料などの事業費が対象です。

地方自治体でもスマート農業導入に向けた独自の補助金を設定していることがあります。

なお、株式会社Blitzが運営する補助金・助成金ポータルサイトスマート補助金は、キーワードに関連した補助金・助成金の情報を調べるのに便利です。試しに「スマート農業」というキーワードで検索してみたところ、対象の補助金・助成金が64件見つかりました(2024年3月19日時点)。エリアや使い道などを絞って検索することもできるので、補助金や助成金情報を調べる際には便利かと思います。

リース・レンタル商品の活用

購入するよりも導入コストを抑えることができます。

また、現在利用している農業機械を売却し、その金額をスマート農業機器の導入費用にあてるという方法もあります。

 

参照サイト

  1. IT 導入による農業の発展の可能性
  2. 「スマート農業」とはどんなものか? ICTを活用した農業のメリットと導入の課題 | 農業とITの未来メディア「SMART AGRI(スマートアグリ)」
  3. なぜ実現できない自動収穫 スマート農業の難所越えるロボ
  4. スマート農業が抱える課題とは? 導入費用を抑える方法も紹介 | BizDrive(ビズドライブ)−あなたのビジネスを加速する|法人のお客さま|NTT東日本

(2024年3月11日閲覧)

テクノロジーカテゴリの最新記事