サツマイモの新品種「栗かぐや」とは。従来品種との違いは?!

サツマイモの新品種「栗かぐや」とは。従来品種との違いは?!

サツマイモの新品種「栗かぐや」は、食味の良さと輸送耐性の高さから注目を集めています。この記事では、注目集める「栗かぐや」の特徴の他、従来品種との違いについてご紹介していきます。

 

 

「栗かぐや」とは?

サツマイモの新品種「栗かぐや」とは。従来品種との違いは?!|画像1

 

「栗かぐや」はカネコ種苗株式会社が育成した登録品種(登録名:HL1)です(出典元:サツマイモ栗かぐや – カネコ種苗株式会社)その特徴は以下の通り。

  • 形状は紡錘形
  • いもの形状や大きさの揃いが良い
  • 肉質はホクホクとしている
  • 肉色は鮮やかな黄色
  • 加熱後の緑変は少ない
  • 糖度は「紅あずま」より高い傾向があるとされている※
  • 貯蔵性に優れ、長期貯蔵しても過度の粘質になりにくい など

肉質がしっとり・ねっとりしたものが人気を伸ばす中、ホクホク系のサツマイモではありますが、輸送・加工用途を視野に入れ、貯蔵性や傷みにくさも重視された品種です。

※参照元:サツマイモ 栗かぐや(青果用)

従来品種との違い

「栗かぐや」と従来品種の特徴を表にまとめました。

品種名 食感傾向
(ホクホク/しっとり/ねっとり)
主な特徴 代表的用途・調理
紅あずま ホクホク系(粉質寄り) 濃赤紫の皮、果肉黄色、繊維少なめ 焼き芋・天ぷら・大学芋など
紅まさり しっとり~ホクホクの中間 やさしい甘さ、収穫期7月下旬〜11月、熟成で甘みがアップする 焼き芋・蒸し芋・熟成用途向き
紅はるか ねっとり系 非常に高糖度、しっとり滑らかな舌ざわり。黄白色の果肉 焼き芋・干し芋・スイーツに特化
栗かぐや ホクホク系+粉質寄り 紡錘形、糖度高、鮮やかな黄色果肉、貯蔵性良 焼き芋・天ぷら・大学芋・加工用途(和菓子・冷凍食品)

各品種とも、食感や用途、加工性などにおいて異なる特徴を持っていることが分かります。

栗かぐやは食味と輸送性を両立した品種

サツマイモの新品種「栗かぐや」とは。従来品種との違いは?!|画像2

 

栗かぐやはホクホク系でありながらも、従来のホクホク系品種に比べて糖度・貯蔵・輸送耐性で優れており、産地・業務用途ともに注目されています。食味と輸送性の両立が特徴といえます。これは、上記表にも登場し、栗かぐやの親品種の一つである「紅まさり」を礎にしたものです(「クイックスイート」と「紅まさり」の交配組合せから選抜された系統)。

また、実際に輸出・加工用途に関して、産地の農業法人が本品種を採り入れた事例も報じられています。たとえば、茨城県大洗町の農産物加工・輸出を手掛ける法人が、自社農場で栗かぐやの作付けを拡大し、従来栽培していた紅あずまから置き換えを進めているという報道があります。 こうした背景には、海外輸送時の品質変化や貯蔵・冷凍用途の拡大といった流通上の課題があげられます。(日経報道等)。

サツマイモの新品種「栗かぐや」について、従来品種との違いを整理しつつ、ご紹介しました。新品種も従来品種も、それぞれに特徴があります。たとえば、ホクホク系を好む方には紅あずまや紅まさりがおすすめですし、ねっとり系・スイーツ用途を好む方には紅はるかがおすすめです。栗かぐやは加工・流通・輸出の観点で注目されている新品種の一つと言えます。貯蔵性や形状揃いの良さが業務用途での評価につながっており、実際に産地や業務用加工者の採用が増えつつあります。

 

参照元ウェブサイト

農作物カテゴリの最新記事