日本ではまだ珍しい西洋野菜について。代表的な西洋野菜、どう栽培する?どう販売する?

日本ではまだ珍しい西洋野菜について。代表的な西洋野菜、どう栽培する?どう販売する?

海外では一般的でも、日本ではまだ珍しい「西洋野菜」と呼ばれる野菜の認知度が少しずつ高まってきています。本記事では代表的な西洋野菜として、アーティチョーク、ロマネスコ、フェンネル、スイスチャードをピックアップ。それぞれの栽培に関する基本情報を紹介するとともに、西洋野菜の販売事例をご紹介していきます。

 

 

代表的な西洋野菜

日本ではまだ珍しい西洋野菜について。代表的な西洋野菜、どう栽培する?どう販売する?|画像1

 

アーティチョーク

アーティチョークはうろこのような見た目がインパクト抜群な野菜です。表面を覆う緑色のうろこ、ではなく、うろこ状の「ガク」を取り除き、包丁やナイフで表面を削って取り出す、黄色みがかった白色の中身が可食部位です。

アーティチョークは、日当たりがよく、水はけ、風通しがよい土壌を好みます。一度植えると5年以上同じ畑で栽培するため、栽培時には肥沃な畑を選ぶのがポイントです。寒冷地では、冬になると地上部が枯死してしまいますが、わらをかぶせるなどして地下部を保温すれば春先には新芽が伸びてきます。年々株が大きくなることから、株間は1m程度とる必要があります。1年目は株を充実させるだけに留め、2年目から収穫します。

アーティチョークの栽培スケジュールは、2月ごろ保温を行いながらタネをまき、5月上旬に植え付け、花蕾の収穫は6月ごろから始まります。

アーティチョークは病虫害の発生が少ないものの、アブラムシがつきやすいため、アブラムシへの防除対策は早めに行いましょう。

ロマネスコ

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一度見たら頭に残る幾何学模様が特徴的なロマネスコはカリフラワーの仲間です。きれいな花蕾に育て上げるのが難しく、難易度の高い野菜ではありますが、寒さには強いので秋から冬の栽培品目としてオススメです。

ロマネスコの栽培スケジュールは、7〜8月に小ポットに少量(3粒ほど)タネをまき、8月中旬〜9月上旬に植え付け、花蕾の直径が20cmくらいになったら収穫します。

ロマネスコは連作障害が起きやすいため、前作にアブラナ科の作物を植えた場所での栽培は避けてください。

ヨトウムシなどの害虫が発生しやすいため、ロマネスコの葉がとても大きいことも考慮したうえで、広めに防虫ネットを張るのがオススメです。

フェンネル

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ふわふわの葉が特徴的なフェンネルは、日当たり、水はけ、風通しのよい環境を好みます。有機質に富んだ、乾きすぎない土壌が適しています。フェンネルは直根性で、先で紹介したアーティチョークやロマネスコとは違って移植に弱いため、タネは直播きします。

フェンネルの栽培スケジュールは、まず暖かい地域であればタネまきは3〜5月または9〜10月、寒い地域の場合は4〜7月です。収穫適期は、春に植えた株は7月上旬、秋に植えた株は11月上旬です。

日当たりのよい場所で丈夫に育ったフェンネルでは、病虫害の発生は少ないものの、夏から秋にかけてアゲハチョウの幼虫が食害することがあります。早期発見、早期補殺に努めましょう。

スイスチャード

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スイスチャードは鮮やかな赤紫色が特徴のビーツの仲間で、赤、黄、白といったカラフルな葉脈が特徴です。スイスチャードは温暖な気候を好み、寒さには弱いものの暑さには強いです。

スイスチャードの栽培スケジュールは、タネをまく場合は暖かくなってきた4月下旬、秋は8月下旬から9月中旬に行います。タネまき後、20日くらいから間引き菜をベビーリーフとして収穫することができます。適期に栽培すれば40〜50日後に大株が収穫できます。

スイスチャードのタネはかたい殻に包まれていることから発芽しにくい性質があります。発芽率を高めるために、一晩水に浸けおいて芽出しをすることをオススメします。スイスチャードは酸性土壌を嫌うため、土壌酸度が高くならないよう調整しましょう。連作障害をさけるために、同じ場所で栽培する場合は1年以上間隔をあけてください。

 

 

西洋野菜、どう販売する?

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西洋野菜の生産・販売を行う農家の事例を調べてみたところ、珍しい野菜を活用する売り先をうまく見つけて生産・販売に取り組む事例が見られました。度々目にする販売先はレストランで、またスマホのアプリで出荷する産直サイトの活用もみられます。

キャベツやレタスの大規模生産から西洋野菜の少量多品目栽培へと切り替えた事例の中では、西洋野菜が台風などの災害に強いことが記されていました。大規模な自然災害が続く昨今、リスクヘッジの観点から西洋野菜に取り組んでいくのもいいかもしれません。

 

参考文献

  1. 西洋野菜のアーティチョーク 日本で育てて鮮度に強み
  2. 「アーティチョーク」|商品情報いろいろ検索
  3. ロマネスコ(種) | 育て方 | アグリオ栽培メディア
  4. 「フェンネル」|商品情報いろいろ検索
  5. カラフルな西洋野菜 スイスチャードの栽培と食べ方【脱枯れ専のベランダ畑】|マイナビ農業
  6. スイスチャードってどんな野菜?育て方やレシピをチェック!
  7. 西洋野菜の少量多品目栽培で年商3000万円。就農初年度、大規模栽培から始めた理由|マイナビ農業

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