アクセルベイトってどんな農薬?何に効く?対象作物や注意点についても紹介

アクセルベイトってどんな農薬?何に効く?対象作物や注意点についても紹介

畑で苗を育てていると苗が株元から切られ、倒れているという被害に遭うことがあります。こうした被害の原因としてよく知られているのが、ネキリムシ類です。そのほか、ハスモンヨトウ、コオロギ類などは、作物の地際部や葉を食害し、発生すると被害が広がりやすい害虫として知られています。

「アクセルベイト」は、こうした地表面付近で活動する害虫を対象とした殺虫剤です。

 

 

アクセルベイトとは

 

アクセルベイトは、害虫に薬剤を直接浴びせるタイプの農薬ではなく、有効成分を摂食させて殺虫する「ベイト剤」です。

「ベイト」とは、簡単にいえば“毒餌”です。害虫が食べやすい形に製剤化されており、株元の土壌表面に散布することで、地表を移動する害虫に食べさせます。

有効成分はメタフルミゾン

アクセルベイトの有効成分は「メタフルミゾン」です。神経作用を示す成分として分類されています。

昆虫の神経は電気信号によって情報を伝えています。その信号の伝達に関わる通り道のひとつがナトリウムチャネルです。メタフルミゾンはこの働きに影響を与えることで、害虫の正常な活動を妨げ、殺虫効果を示します。「害虫に食べさせて、神経の働きを乱して効かせる殺虫成分」と理解できます。

何に効く?

アクセルベイトってどんな農薬?何に効く?対象作物や注意点についても紹介|画像1

 

アクセルベイトの主な対象害虫は、ネキリムシ類、ハスモンヨトウ、コオロギ類です。

冒頭で述べたように、ネキリムシ類は、野菜苗の株元をかじって切断する害虫です。定植後の若い苗で被害が出やすく、欠株の原因になります。ハスモンヨトウは、広い作物を加害するチョウ目害虫で、若齢幼虫のうちは集団で葉を食害し、成長すると食害量が大きくなります。

コオロギ類もまた、農作物の株元や若い芽を食害することがあります。発生場所や作物によっては被害が目立ちにくいものの、苗の段階では注意が必要です。アクセルベイトは、こうした株元付近で食害する害虫に対して使いやすい剤といえます。

ただし、アクセルベイトは地表部に生息する幼虫に対して有効であるため、ハスモンヨトウに使用する場合は時期を失しないように注意してください。

対象作物と使用方法

農林水産省の登録情報によると、アクセルベイトは、キャベツ、はくさい、だいこん、ブロッコリー、非結球レタス、レタス、ねぎ、しょうが、アスパラガス、いちご、にんじん、ごぼう、だいず、えだまめ、たまねぎ、花き類・観葉植物などに登録があります。使用方法はいずれも「株元散布」です。

使用量は多くの作物で3〜6kg/10aです。ただし、使用時期や使用回数は作物ごとに異なりますので、使用時には必ず農薬登録情報を確認してください。

使うときの注意点

本剤が作物体にかからないよう、株元の土壌表面に散布してください。害虫が活動する地表面に置くように使うのが基本です。

ハスモンヨトウに使う場合、地表部に生息する幼虫に対して有効であり、幼虫が大きくなり、作物上部や周辺へ広がってからでは、期待した効果が得にくくなる可能性があるので、発生時期を逃さないことが大切です。

また、ミツバチや蚕への影響にも注意が必要です。ミツバチに対して影響があることが示されており、巣箱およびその周辺にかからないようにすること、蚕に対しても影響があるため、周辺の桑葉にかからないようにしてください。

安全使用上の注意としては、散布時に農薬用マスク、手袋、長ズボン・長袖の作業衣などを着用し、作業後は手足や顔を石けんでよく洗うこと、作業時に着用していた衣服は、他のものと分けて洗濯することが求められています。

なお、同じ殺虫剤でも、作用機構が同じ剤を連用すると抵抗性の発達につながるおそれがあります。他の殺虫剤と組み合わせる場合は、同じ作用機構の剤に偏らないようにすることが重要です。

 

 

まとめ

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アクセルベイトは、ネキリムシ類などによる株元被害が心配な場面で使いやすい農薬です。とくに定植直後の野菜苗では、1株の被害がそのまま欠株につながります。株元に散布するだけで使えるため、地際部を加害する害虫に対して、作業性の面でも扱いやすい剤といえます。

また、発生初期の観察と早めの対応が重要です。発生状況を見ながら、防虫ネット、ほ場周辺の除草、残さ処理、他系統薬剤とのローテーションなども組み合わせることで、より安定した防除につながります。

 

参照サイト

農薬情報
クロップライフジャパン

 

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