アカリタッチってどんな農薬?何に効く?対象作物や注意点についても紹介

アカリタッチってどんな農薬?何に効く?対象作物や注意点についても紹介

本記事では、数多くの農薬の中から「アカリタッチ」をピックアップし、農薬の有効成分や対象となる害虫、作物、使用時の注意点について紹介していきます。

 

 

アカリタッチとは

アカリタッチってどんな農薬?何に効く?対象作物や注意点についても紹介|画像1

 

アカリタッチは、ハダニ対策でよく名前が挙がる農薬のひとつです。

物理的に効く農薬

「農薬」と聞くと、一般的には害虫の神経系へ作用するタイプ、いわば“毒で効かせる”タイプの農薬が思い浮かぶのではないでしょうか。

しかし、アカリタッチの有効成分である「プロピレングリコールモノ脂肪酸エステル」は、プロピレングリコールと脂肪酸から作られる安全性の高い食品乳化剤です。この成分がダニの気門(昆虫やクモなどの節足動物の体表にある、呼吸のための小さな穴)をふさいで窒息させます。

接触による物理的作用で効くアカリタッチは、既存の薬剤に抵抗性がついたハダニにも使いやすいとされており、佐賀県や山口県が公開している資料(文末に記載した参照サイトにURLを記載)でも、気門を封鎖するタイプの農薬であるアカリタッチが、抵抗性対策を組み込んだIPM(総合的病害虫管理)において使いやすい薬剤として紹介されています。

何に効く?

主な対象はハダニ類とうどんこ病です。農林水産省の登録情報によると、アカリタッチの適用病害虫は次のとおりです。

  • 野菜類:ハダニ類とうどんこ病
  • 果樹類:ハダニ類(りんごではハダニ類とうどんこ病)

ホップやいも類においても、ハダニ類とうどんこ病に登録があります。

 

 

使用上の注意

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まず、実際に使用する際は必ず登録内容を確認してください。農薬を使用する際は、登録作物・対象病害虫・希釈倍数・使用時期が一致していることが大前提です。

卵には効きにくく、残効性も長くない

アカリタッチを使うときに特に知っておきたいのが、卵には効果がなく、残効性も期待しにくいという点です。アカリタッチ乳剤を販売する各メーカーは、上記理由から、害虫の増殖や圃場からの飛び込みが活発な時期には、5〜10日の間隔での連続散布や、他剤とローテーション散布を行うよう案内しています。

散布の仕方に注意

散布ムラがあると効果が発揮されにくくなりますから、葉の表面だけでなく、害虫がつきやすい葉裏まで丁寧にかけることが重要です。葉の表裏へむらなく十分散布してください。

また、薬液がかかりやすいように苗間をあけたり、下葉を除去したりといった耕種的対策と組み合わせるのがおすすめです。丁寧に散布するだけでなく、薬液が葉裏に届くような草姿づくりにも気を配ると、病害虫防除が失敗しにくくなります。

高温や濃度に注意

高温時や日射の強い時間帯、寒暖差の激しい時期の散布は避けてください。

また、果樹の場合、特にかんきつでは、高温時の散布や濃い濃度での散布で果実に薬害が出るおそれがあります。日本なしの場合は、幼果期の散布に注意が必要で、ホップに使用する際は、毬果に薬害を生じるおそれがあります。

登録のある作物であっても、いつ・どのように散布するかでリスクは変わる点に注意してください。

そのほか注意点

薬液が葉や果実にたまるような状態だと、油浸状や茶褐色の薬害が出るおそれがあります。乾きやすい時間帯に、登録範囲内で少なめの散布量から使うのが基本です。特に施設栽培では、風通しや湿度の影響で乾きが遅くなりやすいため注意が必要です。

また、展着剤は加えないでください。展着剤の加用は効果や薬害の面で好ましくないとされています。

天敵と併用する際は

アカリタッチは、天敵や花粉媒介昆虫への影響が比較的小さいとされています。そのため、天敵放飼の直前まで散布が可能です。ただし、天敵放飼後は天敵の活動を阻害しないよう、極力散布を控えるか、全面散布を避けてスポット散布に留めるようにしてください。

ハダニの密度が天敵の捕食能力を超えそうな場合に、あらかじめアカリタッチで密度を下げ、その後天敵を放飼すると効果的です。

 

 

まとめ

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ハダニ類を中心に、うどんこ病にも使えるアカリタッチは、「抵抗性対策」と「IPM(総合的病害虫管理)」において光る農薬といえます。卵には効きにくい、残効が長くない、葉裏まで丁寧にかけないと効果が出にくい、高温時は薬害に注意が必要といった注意点もありますが、天敵利用や耕種的防除と組み合わせることで効果を発揮します。

繰り返しになりますが、実際に使う際は、最新の農薬登録情報と地域の防除指導を必ず確認してください。

 

参照サイト

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