スマート農業市場、拡大に期待が高まる!“自作”スマート農業の事例も?!

スマート農業市場、拡大に期待が高まる!“自作”スマート農業の事例も?!

スマート農業市場、拡大に期待が高まる!“自作”スマート農業の事例も?!│画像1

近年、農業界で注目が集まっている新しい農業のかたちが「スマート農業」です。
スマート農業は「ロボット技術やICT(情報通信技術)などを活用し、超省力化や高品質生産などを可能にする新たな農業」と定義されています。2017年に行われた「次世代農業EXPO」でも「スマート農業」を基盤としたさまざまな農業技術が注目を集めていました。農作業の効率化や収益アップにつながるとして期待されています。

 

今後も期待が高まるスマート農業市場

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スマート農業の背景には農業従事者の減少、高齢化が挙げられています。
平成7年には414万人いた農業就業人口は、平成27年で210万人になっており、ここ20年間で半減していることがわかります。また農業就業者の平均年齢も、平成7年が59.1歳に対し、平成28年には67.9歳と高齢化が目立ちます。「生産性向上」のためには、「スマート農業」のような次世代型の取り組みが必要不可欠なのです。

そんな「スマート農業」は今後拡大が期待されています。
「スマート農業」の導入が浸透し始めたことも理由のひとつですが、その大元は人口減少・高齢化の課題により、農業経営の主体が「家族経営」から「法人経営」へと移りつつあることも挙げられます。
この「法人経営」という形にはメリットがあります。経営管理が徹底されることもさることながら、従業員として人を雇うことで幅広い人材を確保することができます。そこには今まで農業に携わってこなかった人たちも含まれます。そこに「スマート農業」が加わり、生産効率をあげるシステムが導入されれば、農業初心者でも「長年の経験と勘」なしで農業に携わることができるのです。

 

スマート農業は幅が広い

スマート農業と呼ばれる技術にはさまざまな種類があります。

・生産管理システム
農産物の生育状況や農場のモニタリングなど、センサー技術により農作物や栽培・収穫情報を蓄積するものです。このシステムを用いて、栽培情報を提供することもできるため、例えば農業初心者の場合、このシステムを活用すれば容易に栽培を始めることができるでしょう。

・農業用ドローンやロボット
人手不足解消に期待されている技術です。ドローンは、空撮により農場のモニタリングを行うだけでなく、近年では獣害被害対策として機能も注目されています。赤外線で動物を監視することで生態把握に役立てる、超音波を発して動物を追い返すなどの機能が注目を集めています。

また農業用ロボットには、無人で栽培・収穫を行うことができるものも登場しています。ロボットが農作業を行うものだけでなく、農作業を行うときにかかる体の負担を軽減するアシストスーツなど、作業軽減につながるものが多い印象です。まだまだコスト面や安全性で課題が残っているのも事実ですが、労働力の軽減、生産効率の向上などを目標にした分野で、今後も伸長が期待されます。

・環境制御型
大規模な栽培施設では農作物に最適な環境をコントロールするために必要不可欠なシステムです。先述した「生産管理システム」の一部とも言えますが、大規模な栽培施設で高度な環境制御ができるようになれば、近年の異常気象(猛暑日やゲリラ豪雨、豪雪など)に悩まされることなく、農作物を生産することができるでしょう。

・販売・物流管理システム
農業は生産で終わりではありません。生業として成り立たせるためには、販売する必要がありますよね。生産から販売までの管理システムの進展も期待が高まっています。紙媒体の記録からIT化が進めば、より簡便に情報を管理することができます。トレーサビリティ(食品の安全を確保するために、生産・加工・流通などの過程を明確にすること)などの管理に有効です。食の安全を第一に考える消費者にとっても有効なシステムです。

 

農林水産省も掲げる、スマート農業が叶える効率化への未来

農林水産省では「スマート農業」について以下のようなメリットを掲げています。

 ・超省力・大規模生産を実現
 ・作物の能力を最大限に発揮
 ・きつい作業、危険な作業から解放
 ・誰もが取り組みやすい農業を実現
 ・消費者・実需者に安心と信頼を提供

もちろん「スマート農業」にもデメリットがあります。
例えば農業用ドローンは、ドローンを飛ばすために申請を行う必要があります。
申請を代行してくれる業者・サービスも登場していますが、「手続きが必要」という億劫さが、取り組みにくさの原因とも言えるでしょう。システムを設置するのにもお金がかかりますし、農場の規模が大きければ大きいほど初期投資にかかる費用で頭を抱える人も少なくありません。

事例:農業センサーシステムを自作した脱サラ農家の存在

そんな中、とてもユニークな「スマート農業」の形を見つけたのでご紹介します。2018年4月に行われたスマートアグリシンポジウム2018で登壇した脱サラ農家。

彼は農業マルチセンサーシステムを自作、販売しています。
自作を始めた理由は「モニタリングシステムが高かったから」だと言います。元SEという職歴を活かし、格安で部品交換が簡単なシステムを開発し、自分の農作業のために使いながらも販売しています。センサーとクラウドサービスがセットで約20万円~の市販品もある中で、簡素な親機と子機のセットで約8万円~とのこと。

もしも「スマート農業」に関心を抱いている方で、野菜栽培のために「スマート農業」を活用するだけでなく、IoT機器の開発に関心がある人は、「スマート農業を自作する」という新たな収益源も考えてみてはいかがでしょうか。

 

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