農作物被害では済まないタウナギの恐ろしい習性と駆除の考え方

農作物被害では済まないタウナギの恐ろしい習性と駆除の考え方

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タウナギは名前の通りウナギによく似た形をした淡水魚です。魚なのに農作物被害が出るというのはあまりイメージが結びつかない方もおられるかも知れませんが、実はタウナギには「田んぼを丸ごと干上がらせる」ほどの恐ろしい能力があるのです。

タウナギによる農作物被害とはどんなものか?厄介なタウナギを駆除するために知っておきたい生態的特徴とは?農家の方々の目線で必要になるタウナギの情報をまとめました。

タウナギってどんな魚?

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タウナギは見た目がウナギや蛇、海の魚に例えるとウツボのようにも見える魚です。淡水魚を釣る人たちの間では「川のエイリアン」と呼ばれることもあるほどグロテスクな顔やいで立ちをしているのが大きな特徴です。夜行性で泥の混じった池や川の底などを好んで住み、昼間は底に掘った穴の中にいて夜になると穴から出てきてはそこにやってきた小魚や水中の昆虫などを捕食する肉食性の生き物です。

ある農家の方が小さな池を作ってそこに金魚や鯉を飼っていたところ、徐々にその魚たちが減っていくので底の泥を掘り返してみると数匹のタウナギが出てきたそうです。
タウナギは外来種なので、この旺盛な食欲が日本の生態系に悪影響を及ぼすという指摘もあります。

農家にとって恐ろしいタウナギのある習性

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旺盛な食欲があるとは言え、タウナギが農作物を荒らすということはありません。あくまでも水中の生き物なので田畑の農作物に類が及ぶことはないのですが、問題は田んぼの水です。
タウナギは泥の多い底を好んで住みますが、そこでさらに安全な場所を求めて穴を掘ってその中に住む習性があります。つまり、田んぼの底に穴を掘ってそこに住みつく可能性もあるわけです。体長が40センチを超えるものが多く、そんな大きさのタウナギが田んぼの畦に穴を掘ってしまったら、田んぼの中の水が一気に流れ出てしまいます。冒頭に「田んぼを丸ごと干上がらせる」と述べたのは、この恐ろしい習性のことです。大きな田んぼであっても一夜にして水を完全に干上がらせることも十分可能なタウナギは、農作物被害をもたらす立派な害獣の一種と言っても良いでしょう。

タウナギの対策ポイントはオフシーズンにあり

タウナギは田んぼに水が入ってくるのと同時に流れに乗って入ってくるため、タウナギだけを入ってこないようにすることは困難です。しかも泥の奥に住んでいるため目視で捕獲することも難しく、効率よく駆除したり、侵入を阻止するというのは現実味がないでしょう。
日本よりもタウナギの生息数が多い東南アジアなどでは、オフシーズンにタウナギを捕獲するという方法が伝統的に採られています。オフシーズンになると日本でも田んぼの水を抜いて土を乾燥させますが、タウナギは土の中にわずかな水分さえあれば生き続けることができます。
つまり、オフシーズンの土の中にはタウナギが生き続けていて来シーズンの田んぼに泳ぎ出てくる可能性があるわけです。それを防ぐために東南アジアでは、オフシーズンの田んぼで土を掘り返し、そこに隠れているタウナギを捕獲しています。

タウナギを釣って食用にする楽しみも

 

ところで東南アジアなどで捕獲されたタウナギはどうしているのでしょうか。日本ではあまりなじみがありませんが、東南アジアや中国などタウナギの原産国では食用の魚として認識されているので、ウナギのようにもっぱら食べられています。

日本ではあまり盛んではありませんが、特に中国ではタウナギ釣りという遊びもあるので、タウナギの駆除を兼ねて釣りを楽しんでみてはいかがでしょうか。タウナギは夜行性なので夜に畔や田んぼに餌をつけた針を垂らし、少し動かすようにしてやると好んで食いついてきます。ウナギと同じくとても力の強い魚なので、仕掛けに引っかかってからの攻防も楽しいそうです。

釣ったタウナギは日本のウナギのようにかば焼きというより、煮物にするのが一般的です。というのもウナギのようにジューシーさがあるわけではなくさっぱりとした魚で、その一方で肉がウナギより硬いので、煮込んで柔らかくするとおいしく食べられるとのことです。

飼っている方は絶対に放流しないで

タウナギは外来種です。本来日本の自然にはいなかった生き物ですが、それが日本の里山に住みつくようになったのは、誰かが持ち込んだからです。その経緯は今となっては分かりませんが、1900年頃には中国から持ち込まれたという記録も残っています。

前述のようにタウナギ自身が食害を及ぼすことはありませんが、穴を掘る習性によって田んぼそのものが被害を受けることは農作物被害よりも深刻です。
繁殖力も強く日本の自然にもしっかりと定着してしまうので、タウナギを飼っている方は里山に絶対放流したりしないようにしましょう。

 

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