これからシーズン真盛り!美味しい春キャベツの害虫駆除方法とは?

これからシーズン真盛り!美味しい春キャベツの害虫駆除方法とは?

春キャベツは害虫との戦い

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3~5月は春キャベツのシーズンです。
大体前年の10月以降くらいに植え付けが行われ、越冬して春に収穫されます。

ところがこの時期は害虫も卵として越冬しているシーズンです。
越冬せずに春先に産卵され、すぐに孵化する害虫もいますが、どちらにせよ春になると孵化し、柔らかくて美味しい春キャベツを食い荒らします。

小さいくせにどれも食欲旺盛で、農業をしている人にとっては大損害となります。
春キャベツに害虫駆除は欠かせないのです。

まずは、キャベツの宿敵とも言える有名な害虫を紹介します。

・アオムシ
キャベツにつく害虫と聞いて、農業をしていない人でも真っ先に思いつくのがアオムシではないでしょうか?
モンシロチョウの幼虫で、かなりの大食漢です。大きいものでは体長3cmほどあります。

・ダイコンハムシ
その名前からダイコンの葉につくと思いがちですが、キャベツも大好物です。
幼虫は濃い褐色か黒色で、体長7mmほどの芋虫です。成虫になると丸くて黒い甲虫となります。成虫の体長は4mmほどです。
幼虫期から成虫期まで一貫してキャベツにとりついて食べ続けます。

・コナガ
キャベツの害虫でもメジャーなものです。
「コナガ」という我の一種で、小さな菜にいる蛾という意味で「小菜蛾」と書きます。
孵化した幼虫は小さいので、キャベツの葉の間を通って中まで食い荒らします。
成長すると葉の表面の方に移動します。
アオムシに似ていますが、大きいものでも体長1センチほどです。

・ナメクジ
誰もが嫌いなナメクジです。
柔らかい葉や芽しか食べないのが曲者で、植えたばかりの作物を食べ尽します。
葉が濡れる雨や夜間に活動します。

 

春キャベツの害虫駆除法は?

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キャベツの害虫駆除法はいくつかありますが、ここでは主なものを紹介します。

・手作業
見つけた害虫を駆除する、昔ながらの害虫駆除法です。
害虫は葉の裏や土の中にいるので、膨大な手間がかかります。
パッと見てもわからないことが多いので、見つけるというより「探す」感覚でないと見逃します。

・殺虫材
殺虫剤と言うと、健康に悪いと思いがちですが、天然成分で作ったものもあります。
中でもおすすめなのが「STゼンターリ顆粒水和剤」です。
有機農産物栽培に使える殺虫剤で、成長してチョウになるタイプの害虫によく効きます。
アオムシやコナガは最終的にチョウやガになるので、大きな効き目があります。

・農薬
こちらも健康に悪いイメージがあるかもしれませんが、そもそも無農薬栽培というものは、その畑のみならず周辺全てで農薬を使わない限りは達成できません。
農薬は飛散するので、村単位で使用を禁止しなければならず、実際に行うのは難しいからです。
どうせ農薬を使うのであれば、ダイコンハムシによく効く「ベニカS乳剤」がいいでしょう。
すぐ効く&長く効く農薬なので、結果的に使用量を抑えることができます。

・ビールトラップ
農業をする人々の間で有名なナメクジ対策で、ビールを深い容器(空き缶など)に入れて畑に置いておくものです。
朝になって回収したら、中がナメクジだらけということもあります。
浅い容器にビールを入れた場合は、ビールを飲んだナメクジがすぐに逃げてしまうといったことが起きます。そのため、深い容器が推奨されています。

天然成分を用いたナメクジ忌避剤「ナメ退治忌避粒剤」も有効です。パラパラとまくだけで、ナメクジを寄せ付けません。

 

キャベツ初心者向けの害虫対策

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ここからは農業初心者でもできる害虫対策を紹介します。

キャベツは種子の状態のものを撒いても育てることができますが、初心者の場合は苗の状態から育てると、害虫が発生するリスクを軽減することができます。
芽吹いてすぐの植物はまだ弱くて柔らかいので、簡単に害虫に食べられてしまうのです。
ある程度育った苗から育てることで害虫を避けることができます。

苗を植えたら、防虫ネットや寒冷紗(かんれいしゃ)をトンネルがけしましょう。
苗の状態で芯をかじられると大変なので、防虫ネットや寒冷紗を使って外からやってくる害虫を防ぎます。
当然、これらを使う前には寒冷紗(かんれいしゃ)の内部に害虫がいないように確認してください。

可能であれば、キャベツの近くにキク科の野菜を植えるといいでしょう。
キャベツにつく多くの害虫は、キク科の植物から発生する匂いを嫌うと言われています。
キク科の野菜といえば、代表的なのはレタスや春菊です。
植えることができない場合は、いっそのこと鉢植えのキクやキク科の植物をキャベツの近くに置いてみるのも一案です。
これは「コンパニオンプランツ」という手法で、野菜の周りに害虫が嫌う成分を持つ植物を置いて被害を防止することが目的です。
もしも育てるキャベツの数があまり多くないのであれば、横3~5センチほどに輪切りにしたペットボトルを苗の周りに挿すことで、苗に害虫が来るのを防止することもできます。
ペットボトルで苗をバリアするだけですが、意外と効果があります。
キャベツの数が多いと手間がかかりすぎる方法なのですが、まだ栽培数が少ない初心者であればこの方法が可能です。

一部の農業関係者でも行われている害虫対策なので、試してみるのもいいでしょう。

 

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