農作物、農業機械の盗難対策、今一度確認を。

農作物、農業機械の盗難対策、今一度確認を。

農作物や農業機械の盗難被害は全国各地で発生しています。

 

 

農作物の被害状況

農作物、農業機械の盗難対策、今一度確認を。|画像1

 

平成30年度に、全国の都道府県のうち、被害認知件数の多い道府県を中心に23道府県について被害に関する調査が行われました。

調査概要は以下の通りです。

調査対象となった23道府県:北海道、青森県、山形県、福島県、茨城県、埼玉県、神奈川県、群馬県、山梨県、静岡県、新潟県、石川県、岐阜県、愛知県、三重県、兵庫県、大阪府、鳥取県、岡山県、福岡県、佐賀県、鹿児島県、沖縄県

聞き取り調査件数:218
そのうち、農作物の盗難被害ありと回答のあった市町村等:70
そのうち、農作物の盗難防止対策を講じていると回答のあった市町村等:41

その結果、農作物の盗難被害は「ほ場」に多く発生しており、多様な品目で被害が発生していることが報告されています。たとえば、もも、ぶどう、キャベツ、はくさい、りんご、さくらんぼ、いちごの被害が多く報告されています。件数は少ないものの、ビニールハウス等からの被害も報告されています。

調査結果によると、被害金額は不明なものが多いとされていますが、把握できた事案の9割が50万円未満の被害とのこと。山梨県NEWS WEBによると、2023年6月28日に山梨県で特産の桃「ちよひめ」およそ30個(被害金額にしておよそ1万円に上るとのこと)が盗難被害を受けました。桃の盗難被害を受けた農家のコメントにも「苦労してようやく収穫時期だと思って見たら畑が空だったというのは悲しい」とありましたが、苦労して育てた作物が盗難被害に遭うのは金額が示す以上に悲しいものです。

また未解決の事案が多いという現状も報告されています。

盗難対策の重要性

未解決の事案が多いことに不安を覚えるかもしれませんが、同調査では盗難対策の重要性も確認されています。

パトロールや盗難対策に関連するチラシを配布するなどの啓発活動を行ったことにより、「対策を講じている」と回答のあった市町村の約半数が「効果がある」「盗難が減った」と回答しています。また、解決済みの事案によると、ほ場周辺の見回り中に不審者を発見したり、取り押さえたりした事例が紹介されています。

 

 

盗難防止対策の取り組み

農作物、農業機械の盗難対策、今一度確認を。|画像2

 

放置しない

農作物であっても農業機械であっても、まずは収穫物や農業機械を放置しないことが重要です。

盗難の多くは田んぼや畑で発生します。収穫物は畑等に放置せず、必ず持ち帰りましょう。収穫用コンテナや脚立等、農作業を行う上で使用する道具においても同様です。ほ場に放置せず、こまめに撤収しましょう。

繁忙期には、農業機械を逐一しまうのは面倒くさいと感じてしまうかもしれませんが、盗難被害に遭わないためには、カギがかかる倉庫や納屋など所定の場所にしまうことが重要です。なお、農業機械の場合にはエンジンキーを必ず抜くことも忘れずに。エンジンキーも置きっぱなしはNGです。また、農業機械の保管場所がない場合には、農業機械の前に障害物を置くなどして、簡単に盗られないような工夫を凝らしましょう。

被害に遭いにくい環境づくりを

被害に遭いにくい環境づくりも徹底しましょう。たとえばハウスや保管庫等においては、出入り口や窓の施錠を徹底します。園内への侵入を防止するために役立つのがネットや柵です。

市販の防犯グッズも大いに役立ちます。防犯カメラやセンサーライト、警報器などを設置したり、農業機械においては物理的に車両を固定するワイヤーロックやタイヤロックなども便利です。

また不審者を見分けるために、作業者に腕章の着用を義務付けたり、農作業車両にはステッカーなどの印をつけたりするのも効果的です。

 

参考文献

  1. 農作物の盗難の実態と対応策
  2. 山梨市で収穫間近の特産の桃「ちよひめ」約30個盗難|NHK 山梨県のニュース
  3. 農作物・農業機械等の盗難防止について – 群馬県ホームページ(技術支援課)
  4. 農業用トラクタの盗難に注意! – 埼玉県
  5. トラクターの盗難にご用心! 今日からできる盗難防止対策|マイナビ農業

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