設置するだけ!おすすめ鳥獣害対策3選

設置するだけ!おすすめ鳥獣害対策3選

鳥獣害対策アイテムにはさまざまなものがありますが、本記事では「設置するだけ」で、かつ「捕獲」するアイテムではなく、「田畑に入れさせない」「追い払う」目的のアイテムを紹介していきます。

 

 

設置するだけ!おすすめ鳥獣害対策

設置するだけ!おすすめ鳥獣害対策アイテムまとめ|画像1

 

①ネットや金網、フェンスなどの設置

まずは田畑の周囲に設置することで動物の侵入を防ぐ、金網や柵についてご紹介します。設置の手間はかかりますが、被害を減らすためにも動物が入ってこられないようにするのはやはり効果的です。

小動物(イタチやタヌキなど)の侵入防止には、目合いが約16mmの細かいネットを張りめぐらせるのがおすすめです。

圃場面積が周囲100m程度と狭い場合は、後述する電気柵よりも安く済むワイヤーメッシュもおすすめです。設置にはやはり手間がかかるものの、シカやイノシシにも効果があります。

電気柵は比較的設置が簡単なので、圃場面積が広い場合におすすめです。電気代がかかったり、日々の電圧チェックなどが必要になったりと、設置後の点検整備等の必要性がネックに感じられるかもしれませんが、ハクビシンなど、木登りが上手く、低い防護柵だと簡単に侵入されてしまうような動物などに効果を発揮します。

これらを設置する際のポイント

ネットや柵の下側に注意を払って設置しましょう。

例えばシカやイノシシは高い跳躍力がありますが、それらの動物は障害物と出くわした時、飛び越すのではなく、くぐり抜けて障害物を避けます。そのため、どんなに柵を高く設置しても、柵の下側にそれらの動物がくぐり抜けられるような隙間があると、侵入を許してしまうことになります。

②害獣を追い払うための装置を置く

「追払い」をサポートするアイテムには、大きく分けて「音」で追い払うものと、レーザー光など「光」で追い払うものがあります。

例えば「音」の場合、超音波を発することで動物を追い払うものがあります。商品ごとにさまざまな特徴があります。例えばソーラー充電で電池不要なものや、防水防塵仕様のもの、動物の存在を把握するセンサーの感知範囲が広いことをウリにしているものもあれば、音とともに強い光を発して追い払うものもあります。

③柵とは異なるアプローチで害獣が入ってこられないようにする

対策アイテムを探す中で、シンプルな構造なのに効果的なアイテムを見つけました。

それが「害獣侵入防止装置 わたれません」です。

特殊な「ハニカム構造」の本製品を平らな地面に設置するだけでOK。人や車は本製品の上を通ることができますが、シカやイノシシは足が溝にハマってしまうため、「わたれません」より先に進めない、というものです。

製品ホームページに掲載されている「わたれませんPR映像」では、シカが「わたれません」を前に立ち往生している様を見ることができます。

シカやイノシシの獣害対策に害獣侵入防止装置わたれません

 

 

アイテムは設置するだけですが……

設置するだけ!おすすめ鳥獣害対策アイテムまとめ|画像2

 

定期的なメンテナンスは怠らないようにしましょう。

例えば電気柵など電源が必要なアイテムの場合、日々の電圧チェックやバッテリー交換などのメンテナンスを怠ると、バッテリーが劣化するなどして発電や通電がされておらず、設置しているだけで一切防除効果を発揮していない、なんてことも考えられます。

台風などに見舞われた翌日の見回りも忘れずに。台風などによって壊れてしまったものをそのままにしておくと、動物が圃場に入ってきてしまいますよ。

鳥獣害対策の基本は「まず敵を知る」

鳥獣害対策の基本には「野生動物に餌を与えてはいないか」なども挙げられますが、まずは「どのような動物が畑に害を与えているのかを知る」ことが大切です。近年、害獣が多様化していると聞きます。そのため、どのような害獣が畑を荒らしているのかを知らぬまま対策アイテムを設置してしまうと、そのアイテムが効果を発揮しない可能性があるどころか、対策に無駄な費用をかけてしまうことになります。

監視カメラを設置したり、動物が残した痕跡から害獣の種類を特定するなどしてから、対策を練ることをおすすめします。なお動物の痕跡についても記載があり、簡潔でわかりやすい対策マニュアルを見つけたので、ぜひこちら(↓)もご覧ください。

鳥獣害対策マニュアル – 福井県

 

参考文献

  1. 知っておくべき 獣害対策の基本 – 農林水産省
  2. 鳥獣害対策|AGRI JOURNAL

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